Travel to Paris, France PartU
Arc de Triomphe / 凱旋門
白亜の大理石をたたえ悠然と構える凱旋門。シャンゼリゼ通りを歩くと、その向こうに見える凱旋門に息を呑む。オーステルリッツの戦いで勝利したフランス軍を讃えるため、ナポレオン一世の命により建造されたという。約30年の激動の歳月をへて完成されたというが、1821年にセント・ヘレナ島で没したナポレオン一世本人は遺体となってこの凱旋門のくぐる事になってしまったという皮肉な話がある。しかし門には彼の勝利と功績がレリーフとして多く刻まれている。そして門下には第一次世界大戦の無名の戦死者が眠っているのである。ここはなんとも男性的な、勝利の象徴をまざまざ見せ付けられたような気がした。それはフランス国民全体の誇りと象徴でもあるのだろう。この国が誇った栄華と繁栄の歴史を肌で感じる。写真は凱旋門の屋上から望んだパリの街並である。しかし!この屋上へのらせん階段にはかなりやられてしまった。ヒーヒー言いながら登り、見知らぬ観光客の女の子に笑われてしまった。いや、みんな苦笑いであった。しかし望める景色を思うと、そんな苦も吹き飛んでしまった。
Arc de Triomphe / 凱旋門
おなじみ凱旋門前にて。ここは撮影スポットのようになっていて、観光客で賑やかであった。撮影する際はこうしてお互い譲り合い・・・あらあら後ろでポーズを取る女性とかぶっているではないの。そうなのだ、みんな思い思いにポーズをとり、凱旋門とカメラに収まる。見知らぬ誰かの撮影を手伝うこともあった。観光地ならではの譲り合い、助け合い。世界的な名所に辿りついた感動はなんともピュアなものである。凱旋門の下では哀悼の祭典が執り行われていた。トランペットの弔いの音色には、何か抗しがたい強い賞賛と慰めを感じた。多くの人々がそこに座り、何かに思いをはせているようだった。
ちなみにタイトルのページの風景写真もこの凱旋門屋上から眺めた風景を撮影したものである。

Ave. des Champs Elysees / シャンゼリゼ大通り
この広く悠大な通りはその昔、王妃マリー・ド・メディシスのための遊歩道であったという。その後、ヴェルサイユ宮殿の造園で知られるル・ノートルが整備してロータリーや並木を配し、ギリシア神話にちなんで『楽園の野(シャンゼリゼ)』と名づけられる。たくさんのカフェやブティック、レストランなどが軒を連ねている。そして写真は改装工事中のルイ・ヴィトンの店舗前にて。工事中がこんな大きな広告で表示されているなんて、スバラシイセンスでありますな。パリのヴィトンはやっぱり女性として覗いて見たいメゾンのひとつであった。何だか混雑していて皆まとめ買いが当たり前で、接客も追いついてないかんじに少々チープな印象を与えられてしまった。他国の店舗はもっと敷居が高くて上品な気もする。しかし、本国では無論値段もちょっと安いし、位置づけが少々違うのだろうか。まぁ、いい、私は小物を記念に買ってみた。
Pl. de la Concorde / コンコルド広場
『コンコルド』とは調和という意味である。この広場、以前は処刑場であった。コンコルドから限りなく広がる石畳の通りは、遠く凱旋門、ルーブル宮と一直線上につながってゆく。まさにフランスの歴史をじっと見つめてきた広場であろう。このあたりは宿泊したホテルからも近かったので別な日に再び訪れた。そのときに偶然遭遇したセグウェイ・ツアーのご一行。話を聞く限り、イギリスからのツアーだった。うーむ、ヨーロッパらしい。こんな危なっかしいツアーが成立するのか。やっぱり傷害保険料高いのかしら?しかしこの広場から周辺へ歩くには確かに広大すぎる。こういうちょっとした乗り物があると実際便利なんだろう。それにしてもパリジャンはインラインスケートを巧妙にすべりこなして足にしていたが、これにはかなり憧れてしまった私だった。カッコいい。でも日本だとこういうのは道路交通法に引っかかるのだろうか。
Pl. de la Concorde / コンコルド広場
広場の中心にある、1833年にエジプトから送られたというルクソール神殿のオベリスク。その左右には女神像を持つ噴水がある。8体ある女神像はフランスの8大都市を象徴しているという。この広場が何かもの悲しげな雰囲気を持つのはその歴史がもの語っている。ルイ15世の騎乗馬像を飾る目的で完成された広場も、大革命勃発後はギロチンが設置された。ルイ16世や、かのマリー・アントワネットなど1343人の命がここに消えたのである。歴史上の人物もこうして少なからずその足跡に触れると人間味を帯びてくるものだ。一体どんな思いを抱いて台に上ったのだろう。歴史を少し勉強しなおしてまた改めて訪れたいなぁと思う。
Pont Neuf / ポン・ヌフ
1607年に完成した現存する最古の橋であり、『ポンヌフ』とは新橋という意味である。映画『ポンヌフの恋人』で二人が再会を約束する舞台ともなった。こういう場所で再会するってどんな感動があるのだろうか。地元の人間ならまだしも、外国の人間にとってはかなりの非日常である。ゆえにドラマティックこの上ないだろうなぁ・・・と想像する私の友達でそれをやった人がいる。いやぁ、本当にうらやましい。人生にそんな出来事があったなんて素晴らしく貴重ではないか。こうして川を望むだけでも本当に時を忘れさせらる程のドラマな体験であるのに。川沿いを散策するだけでも一日過ぎてしまいそうな雰囲気のよさである。私にもいつかそんなドラマが起きるかしら!?
Cathedrale Notre Dame de Paris / ノートルダム大聖堂
パリ800年の歴史が刻まれている、12世紀ゴシック建築の最高峰。写真は正面だが、裏側の建物外観のほうが素晴らしいと評判である。ジャンヌダルクの名誉回復裁判、ナポレオン1世の戴冠式など数々の歴史的事件の舞台となった。正面に見える28体の彫像『諸王の回廊』はとてもリアルであった。大学時代聖書の授業をまじめにやっておくべきだったと後悔する、こういう場所を鑑賞するにはそんな知識が大いに役立つのだ。ここはルーブルから徒歩で行くことができる。観光客でにぎわう反面犯罪も少なくないようで、警官に連行されるスリ犯とおぼしき男性を見た。このあたりのカフェ街や、道沿いのお土産店を覗くのも楽しかった。ランチでパニーニを食べながらひと休みしていると、パリジャン男性の二人に熱い視線を送られ恥ずかしかった。何かとても珍しかったのか?その後フランス語で話しかけられたが、英語で返しても通じなかったのであまり会話にならずに残念だった。こういうコミュニケーションも旅の楽しいエッセンスである。
Aeroport Charles de Gaulle /シャルルドゴール空港
楽しかった旅もここでおしまいである。空港は来る直前に天井崩壊の事件があったりもしたのでちょっと心配もあったが実際無用であった。さほど商業化していないシンプルな感じの空港である。しかし日系航空会社のスッチーがHERMESなどのショップでまとめ買いする姿はフランスならではなのかしらと思った。私はかねてから欲しかったサングラスをある店舗で購入。後から思うとイタリアのブランドを買ってしまった。帰国したらバリバリ使おうっと!しかし約12時間のフライトは長かった。機内の過ごし方を工夫しないと退屈&疲労で大変である。
そうそう、送迎をしていただいたパリ在住の日本人ガイドの方たちはとても印象的であった。男性の方はなんとも中性的で可愛らしく、目をぱちくりする表情が忘れられない。何だかおフランス仕込みである。帰りお世話になった女性の方は、黒髪のおかっぱ頭でとってもセンスのよいファッションをしていらっしゃった。話す日本語がなんともエレガントであったが、聞けばだんな様はフランス人なのだという。在仏20年とかで、いやぁ、素敵な女性であった。そんな人生もいいなと思った。
遠いのと時差があるのとでなんとなくヨーロッパは遥か彼方な感じがしていたのだが、今回訪れてみて、新婚旅行は絶対ヨーロッパ一周!と決心してしまった。皆にお勧めしたい。

再びパリです。少しでも雰囲気が伝われば幸いです。どうぞゆっくりごらんください。

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